この瓶との想い出は、意外に浅く、今年の1月からのつきあいです。 山口の亀山公園で毎週第1日よう日に骨董市とフリーマーケットが開かれていて、そこで買いました。 そのお店は、ダンボールの中に商品がごちゃごちゃ入っていて、買っていく人とのやりとりを聞いていたら、100円から1000円ぐらいで安かったので、この瓶もそのぐらいかと思い値段を聞くと、3000円とのこと。ガラスは地震があるから他のモノより高いとの説明。 買うのを悩みつつ、何度も何度も見に行ってたら、顔を覚えてもらえて、500円割引してもらえたので、購入しました。 キッチン用品として、何か詰めて使いたいなぁ〜と思って買ったのですが、私は実家暮らしで、自分のお城(キッチン)がないので、今は私の部屋にかざってあります。 いつか自分のキッチンが持てたら、何を詰めようかなぁ〜と想像するのがたのしいです。 この箱の中には、約10年程まえからの誕生日にプレゼントされる物をつつんでいたリボンやメッセージカード、子供が生まれた時の「うぶ毛」など、捨ててしまいたくない、しかも少し「秘密っぽい」、普段誰にも見せたりしないものが入っています。 私自身、年に1度開けるか開けないかの箱ですが、存在は大きく、大事なモノと出くわした時は、この箱に入るサイズならこの中に入れています。(他に大物用の箱も持っています。) きっと、私自身が立ち止まる時、自分を肯定できなくなった日に、この箱の中のメッセージを読めば、立ち直ることが、できると信じています。 置き場は、私のプライベートな空間であるアトリエのクローゼット内のたなの1段です。 ほとんど普段の生活の中では無用の箱で、存在すらも忘れてしまっているのですが。 私は元々ポストカードを集めるのが好きで、部屋の壁に沢山貼っています。 みにいった展覧会の気に入った作品のものとか、立ち寄った雑貨屋さんで一目惚れしたものとか、人からもらったものを飾っています。 このトマトのポストカードは、大学1、2年のときに、誕生日に友達からもらったものです。だから、私がトマトが好きだと思われるかもしれませんが、実は反対で、私はトマトが大嫌いなのです。 私の部屋にある沢山のポストカードの中で、これだけが唯一嫌いなものが写っているということになります。 このポストカードをくれた友達は、高校時代からの友達で、毎日一緒にお弁当を食べていた仲でした。いつもお弁当に入っているトマトを残す私を見て、「せっかく祐子さん(私の母)が入れてくれたんだから食べなよ」と説教してくれました。しかしそれでも私が食べないので、ある日「じゃあ今日から奈央ちゃんがトマト食べなかったら罰ゲームね!」と友達は言い出しました。いい罰ゲームが思いつかなかったのと、私がトマトを食べたときのメリットがなかったので、その試みは数日で終わってしまったのですが、友達がそこまで私のトマト嫌いについて考えてくれたことが嬉しかったです。 高校を卒業して、友達とは大学が別々になりましたが、今でも友達は私の誕生日を祝ってくれます。そしてもらったのがこのポストカード。思わず笑ってしまいました。 このポストカードを見ると、今でも友達のいたずらっぽい笑顔と高校時代の日々を思い出します。 ちなみに、トマトは今でも嫌いですが、昔あんなに拒んでいたトマトを、最近は努力して食べられるようになりました。枕元にこのポストカードを飾っているお陰かもしれません。
by homemadestory
| 2009-07-27 22:11
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